「畷の会」とは・・・
かねてから、同窓会の正式名称では長すぎ、また、卒業年次によって大学の学部名(ex.学芸学部、教育学部、教育地域科学部)が異なるということが現実に起こっていて、本同窓会に「卒業年次に関わらない愛称」が求められていた。
「福大附中」の校歌の冒頭の一節「ゆかりも深き 新田塚(にったづか)」。附属中学校の所在する地域を指す「新田塚」という地名は、その昔「燈明寺畷(とうみょうじなわて)」と呼ばれていた。14世紀中頃、足利勢との戦い(藤島の戦)に敗れ戦死したとされる「燈明寺畷新田義貞戦歿伝説地」には、新田神社が建ち、附属中の最寄りバス停がある。「ゆかりも深き」とは新田義貞の伝説にちなんだ、歴史的に由緒のある地、ということである。
前述の「畷」という言葉には、「あぜ道」「まっすぐな長い道」という意味がある。昭和38年の独立開校以来、同窓生が通い、慣れ親しんだ通学路には、それがたとえ同じ道であっても、学年によって、時代によって、一人一人違う思い出があるはずである。中学時代を思い起こしつつ、同窓生全員の思いを一つにつないでいきたいとの思いを込め、「畷の会」と命名したい。
福井大学教育地域科学部附属中学校独立開校50周年記念事業の一環として平成22年から広く愛称を募っていたが、平成23年1月29日、独立開校50周年記念事業実行委員会「全体会」において、賛成多数にて決議され、本同窓会の名称を「畷の会」とすることに決定した。そして、同年6月24日の同窓会総会にて、会則第1条の変更が承認され、「畷の会」は本同窓会の正式名称となった。
その後、平成29年度からは学校名が「義務教育学校(後期課程)」となり、われわの母校「福大附中」は新たな高みへと進んでいくこととなったが、「畷の会」の名称は、昭和41年の制定以来変わらぬ校歌とともに、これからも新旧の同窓生を「つなぐ」母校の象徴として代々受け継がれていくことを望むものである。
平成30年3月
福井大学教育学部附属義務教育学校「畷の会」役員一同 独立開校55周年を機にしたためる |
※当ホームページのホームで使われている「畷の会」の字は、本同窓会初代会長・吉田純一氏の筆によるもので、独立開校50周年記念事業の折りに、ロゴとして使用したものである。